「心中歌」(殉情歌)
さぁ逝きましょう 手と手を合わせて暇乞い
來逝去吧 雙手合十告別
徒然にさえ思い耽るのは在りし日と…
連百無聊賴亦沉耽的往昔……
死を見つめ頬を伝うのは外連の未練
欺騙的依戀凝視死亡滑過臉頰
日捲りのくだん 啼くは鬱
過去的曆紙 因憂鬱啼哭
浮の宵 声に耳を研ぎ澄ませば…
遠離俗世的深宵 若認真傾聽聲音……
ほら 血巡りの管が脈を打つ
看 血管在跳動
さよならを歌いましょう いついつまでも離れぬ様に
來謳歌告別吧 為了永不分離
愛を貪り尽くし 情死を賛美
把愛榨取殆盡 讚美情死
さよならを歌いましょう いついつの日か巡り逢う様に
來謳歌告別吧 為了某日相逢
哀を貪り尽くし 情詩を賛美
把哀榨取殆盡 讚美情詩
「心中歌」
「殉情歌」
吊るされて垂れ流す腑
被懸吊流出的內臟
焼かれて撒き散らす芥
被燃燒散撒的塵芥
刻まれて吐き回す腐臭はざらりと触れた愛の味
被切碎反覆冒出的腐臭是入手粗糙的愛的味道
沈められても離れぬが愛
被漫沒仍不離開的方為愛
埋められても還らぬが愛
被掩沒仍不魂歸的方為愛*
啄まれ蝕まれても尚、絡まり合う骨の宴
骨之宴被啄食腐蝕亦依舊牽扯糾纏
形にすれば泡沫 触れれば弾けて消える
若賦予形體便為泡沫 若觸碰便裂開消失
褪せたその欠片を冥土へ連れて行きましょう
把褪色的碎片帶至冥府吧
苟且の痛み 剃刀舞う
微不足道之痛 鋒銳飛舞
後ろは見るな 嗤いましょう
別回首 來嘲笑吧
*註解:
心中歌:「心中」指「殉情」
還らぬ:「還る」大多用作於「回歸大地」等意思
沒有留言:
發佈留言