「露⼀筋」(一串露)
残響 反響 谺する⾳は燻り
餘音 回音 回響之聲不散
浮かんで…沈んで…まるで溺死の末
載浮……載沉……宛如溺死之末
⾒上げれば歪んだ現 瞼閉じ歩むは夢路
若仰望便見扭曲的現實 闔上眼簾於夢路前行
透明な闇の中 ⾏き着いた⽔⾯で
於透明的黑暗中 到達的水面上
⽉に吠える孤独の空 幾千もの雫に喰われ
朝月亮咆哮的孤獨長空 被千萬碎滴吞噬
その御許に寄り添うのは…か細き「露⼀筋」
傍依其座前者……纖細的「一串露」
響かず 返らず 谺する⾳は無と散り
未響 未回 回響之聲散作無
蝕み…朽ち⾏き…まるで溺死の末
逐漸侵食……腐朽……宛如溺死之末
⼼へと刺さる痛みの掌が視界を覆う
刺心之痛覆蓋視野
夢⾒⼼地の微睡 其れを遮る雨
如在夢中的淺眠 與遮斷其之雨
⽉に吠える孤独の空 幾千もの雫に喰われ
朝月亮咆哮的孤獨長空 被千萬碎滴吞噬
その御許に寄り添うのは…か細き「露⼀筋」
傍依其座前者……纖細的「一串露」
雨の⾳に紛れてみれば…其処は独り 脆弱な静寂
若混於雨聲中……其中為孤獨 脆弱的寂靜
何時になればこの咆哮は届くのでしょう…
這咆哮何時才能傳達……
⽉に吠える孤独の空 幾千もの雫に喰われ
朝月亮咆哮的孤獨長空 被千萬碎滴吞噬
その御許に寄り添うのは…⼼の弱さを涙で隠した…
傍依其座前者……以淚水隱去內心軟弱的……
か細き「露⼀筋」
纖細的「一串露」
馳せ⾏く想いは 谺する事も叶わず
遠去的思念 無以回響
殺がれた⾔の葉…まるで溺死の末
被扼殺的話語……宛如溺死之末
*註解:
露一筋:「露」日語可解眼淚,由於譯作「淚」恐失去婉轉的語感及譯文重複冗長,直譯「露」
御許:為寄予女性的書信中、在名字後表示敬意,「座前」為舊時書信給中對尊長的敬稱
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