「命日」(忌辰)
塵芥の命の日 お終いと始まりの日
塵芥之命之日 終結與起始之日
溢れて零れた数多 喘ぎ壊れた頭
無數溢落 遺族抽噎
掻き毟る程霞掛かる 惑う私 惰が駆る
矇矓得使人發狂 困惑的我 惰氣所驅
「彼れ」「此れ」「何れ」「其れ」並べ艶に酔えば 味を覚えた始末の悪い舌
若陶醉於「彼」「此」「何」「之」的豔麗 麻煩的舌頭食髓知味
「辛」も「酸」も鯔のつまり捻じ込んで 胃の中で泳げば皆同じ
「辛」與「酸」亦最終囫圇吞下 若在胃中暢泳便一切毫無二致
いつの日からか目を逸らして現に夢を重ね出した
不知自哪日起移開視線 現實與夢境開始交織
「嘘」と綴り「目出度し」とその口は呟いていた
拼綴成「謊言」那口卻囁嚅着「可喜可賀」
涙で暈し滲ませようが 抉じ開け見せ付けられた
儘管被淚水模糊 亦被撬開展示
「底」に偽りはない
「底」中一切皆真實
さぁ、手を合わせて目を閉じれば現葬送
來吧,若閉上眼合十便是為現實送葬
さぁ、手を叩いて目を開けば夢葬送
來吧,若睜開眼鼓掌便是為夢境送葬
刹那 綴る 重さが消える 上の空の遥か彼方
剎那 綴文 重量消失 天空遙遠的另一端
刹那 啜る 想いが消える 無味の上澄の無意味
剎那 抽噎 感情消失 無味清澈的無意義*
言の葉が枯れて 風に拐かされ
言辭枯萎 被風拐去
舞い踊り擦れ合う音も聞こえない程 ばらばらり
連起舞摩擦之聲亦支離破碎得 無法聽見
紛い物の声 化粧塗れの声 嗄れて仄見えたのは
仿造品之聲 塗滿紅妝之聲 其「痛楚」嘶啞着
「痛み」
隱約可見
「其処」に偽りはない
「那處」中一切皆真實
*註解:
上澄:沉澱物沉澱後上方清澈的液體
沒有留言:
發佈留言