「鏖」(片甲不留)
何故に今脈を打ち嗚咽を漏らす心の臓
心臟此刻何故而跳動哭泣
命の産声殺めて皆の春はうらら
扼殺新生命而眾人如臨風和日麗之春
それでも今も脈を打ち嗚咽に喘ぐ心の臓
儘管如此心臟此刻仍在跳動哀泣
「生きて」
「活着」
「死んで」
「去死」
「生きて」
「活着」
「死んで」
「去死」
繰り返すだけ…
不斷而已……
幽かに吐いた己が音 幽かに聞いた己が音
自己的聲音隱約可言 自己的聲音隱約可聞
蟲の息の唄に皆の春はうらら
眾人因一息之歌而春和日麗
生きた数だけ殺めても 数限り無く殺めても
縱使殺戮良久 縱使殺戮無數
「死んで」
「去死」
「死んで」
「去死」
「死んで」
「去死」
「生きて」
「活着」
孵化の宵
孵化之夜
理はその誠を翳せているのか
道理在掩蓋那真心嗎
理はその聲を叫べているのか
道理在嘶聲吶喊嗎
理はその生を果たせているのか
道理在終結那生命嗎
存在の意味を紡ぐは言の葉
話語匯聚成存在的意義
「ー。」
「——。」
産み落とされて 這い蹲って
被降生於世 匍匐在地
ずぶ濡れになる 苦渋辛酸の雨
混身濕透 苦澀辛酸之雨
痛みに泣けよ 騒ぎ散らせよ
為痛楚而哭吧 狂歡吧
そこに慥かな命を示せ
在此展現確實存在的生命吧
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